強み弱みや差別化などの分析は無意味
こんにちは。
大阪府箕面(みのお)市で税理士をしている池田です。
今日は『強み弱みや差別化などの分析は無意味』をテーマに書いていきたいと思います。
でも「無意味」というのは絶対言い過ぎなので、「零細企業ではあんまり意味ない」にテーマを変えようと思います。
やっぱり「言い切る」のは怖いので、保険はかけとくにこしたことないですよね。
なお今日の零細企業の定義は、「従業員(役員・パート含む)数、5人以下の事業者」をイメージしています。
私自身、事業をしていると「何かを変えなあかん!」と思い立って、どこかで聞いてきたSWOT分析とか、アンゾフの成長戦略マトリクスとか、3C分析みたいなことを考えて、自社の強み弱みを知って、差別化を図るにはどんな打ち出し方をすべきかみたいなを考えたことが何度もあります。
でも何年後かにその時の分析した資料を振り返ってみると「なんやこれ。こんなんでんでん意味なかったわ。」といつも思います。
なんで意味なかったかを考えてみると、結局お客様が私を選んでくれた理由の半分以上は、「話してみて何か合う気がする」からだと思うからです。
本当の理由というのはお客様自身でも言葉に出来ていないことがほとんどだと思うので、本当の理由は分からないのですが、お客様と話していて感じる「私を選んだ理由」は「私の税務知識の豊富さ」とか「サービス内容の手厚さ」とかに惹かれたというよりは、「何となく」なんだろうなとめちゃくちゃ思います。
お客様が商品・サービスを選ぶ時の理由って、ありがたいことにと言うか、残念ながらと言うか「何となく」なんですね。
実際自分がお客の立場の時も、最後は「何となく」で選んでます。
何が言いたいのかと言うとお客様を増やすのに1番大事なことは、結局『新たな見込み客に会いまくって、「何となく」選んでもらえる回数を増やす』ことなので、『強み弱みや差別化』に頭を悩ませるより、『新たな見込み客に会う方法』に頭を悩ませる方が、ずっと現実的なんだと思います。
小売業や飲食店業、配信業などの一定の業種でなければ、抱えられるお客様の数に限界があるので、大勢の方から選んでもらう必要はありません。
商品・サービスが全く差別化できていなくても、商品・サービスのレベルが低くなければ、最後は「何となく気が合う気がする」という理由で選んでもらえるお客様を、抱えられる限界の数まで見つけていくことが本当の所なんだと思います。
とは言え料金・値段に関してだけは今日の内容を踏まえた上で、もうちょっと考えたい内容です。
でも今日はこの辺にしておこうと思います。
ありがとうございました。