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上手くいっている経営者の共通点

上手くいっている経営者の共通点

こんにちは。
大阪府箕面(みのお)市で税理士をしている池田です。

今日は『上手くいっている経営者の共通点』をテーマに書いていきたいと思います。

結論

結論から言うと、上手くいっている経営者の共通点は「経理を甘く見ていない」ことです。
経理と聞くと事務作業をイメージするかと思います。
事務作業は売上を生まないため、どうしても省略化すべき間接コストとみられがちですが、省略しすぎて経営管理ができなくなることは避けないといけません。

そもそも実は「経理」って、「経営管理」を略した言葉なんですね。
だから経営者にとって、「経営管理(経理)」を甘く考えるわけにはいかないですよね。

バックミラー経営という揶揄

でも経営者の中には、
「経理と言っても過去の数字しか分からないんでしょう?」
とおっしゃられる方もいらっしゃいます。

確かに経理のお仕事のほとんどは、過去の数字を正確に集計することに多くの時間を割きます。

過去の数字を見ながら経営することを『バックミラー経営』などと揶揄されることがあるようですが、では過去の数字は本当に意味がないのでしょうか?

そんなわけないですよね。

どんな事でも、過去の成績を基に未来を思い描き、今何をするかを決めています。
過去の測定記録がないと、目標を立てようにも、効率化を図ろうにも、どこにどう手をつければ良いか、思いつくのも難しいですよね。

「計測なきところに改善なし」です。

良い経営のスパイラル

経理が重要である理由を再認識いただいたところで、今度は経理をどう活かすかを追求していきます。

まずは上手く回っているパターンの経営のスパイラルを考えてみましょう。
① 利益を出す
② その利益を元に銀行からお金を借りて資金を厚くする
③ 売上アップ戦略や、効率化による人件費等削減策を立案し、資金力に見合ったリスクを負って投資する
④ PDCAを回しながら、余裕を持った意思決定をしてさらなる利益につなげる

このスパイラルの全てにおいて経理が関わってくるのですが、特に③④に関しては過去の利益を基に、将来の利益を予測して戦略を練ります。
もし過去の利益把握の精度が低ければ、将来の利益予測の精度も低くならざるを得ません。
そして精度の低い将来予測からは、甘い意思決定しかできません。

甘い意識決定、つまり「決めきれない」ことこそが、中小企業の成長を阻害する最大の要因です。

逆に、会社の経理体制が整っていて、早くて正確な数字を基に経営のスパイラルを回すことができたらワクワクしますね。

月次決算のすすめ

したがって経営者としては、経営判断に使うための月次試算表をなるべくタイムリーに見たいですよね。

ということは、経理業務は正確性も担保しながら、早さも重要になります。

税理士事務所としてこの辺りは関与先様にご指導することがよくあります。
過去からやり続けている「なんでこの作業をしているのか分からないけど、ずっと続けている作業」をなくしたり、逆に手間がかかってもざっくりとした棚卸作業(在庫数を数える)をして、売上と売上原価の対応をしてもらうこともあります。

その過程で、関与先の経理担当者からするとこれまでの慣れたやり方を変えないといけないので、軋轢が生じ抵抗に遭うこともありますが、理解してももらえるまで説明し続けるしかありません。

決算書が「税務申告のためだけの書類」になってしまうことこそが、最大の無駄です。

どうせ税務申告のための書類を作るなら、もう少しだけ手を加えて、経営判断に使える資料に仕上げたいですよね。

その上で

会計のルールに則った月次試算表が出来上がったら、経営者の認識と月次試算表の数字にどれくらいのズレをあるかを確認します。

ここでも私たち税理士の出番となります。
経営者の認識の基になった行動を細かくヒアリングをした上で、月次試算表に間違いがなければ、今度は会計のルールとなぜそれが合理的なのかをご説明して、経営者が持っている常識を修正するとともに、経営判断資料としての月次試算表の密度を高めていきます。

こうして、正確でタイムリーな資料を基に精度の高い意思決定を繰り返していけば、会社は成長していきそうですよね。

まとめ

今日は、『上手くいっている経営者の共通点』をテーマに、経理の重要性を書いてみました。
どんな経営者様でも、「経理とか決算書が大事なことは何となく分かっている」ことと思います。

ただ「具体的にどう勉強したら良いのかが分からない」というお声もたくさんいただきます。
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ご参加お待ちしております。

ありがとうございました。


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