この記事の目次

1. まずは基本から：相続税って何？
2. 箕面市のリアルな相続パターン3選
3. 池田税理士事務所の相続税シミュレーター活用法
4. 知っておきたい節税の基本
5. 税理士に相談すべきタイミング
6. まとめ：まずは概算から始めましょう

「相続税っていくらかかるの？」
「箕面の我が家の場合、申告は必要？」
「計算が複雑すぎて全然分からない…」

この質問、箕面市で税理士をしている池田朋広がよく聞かれます。

相続税の計算は確かに複雑ですが、基本的な仕組みを理解すれば、おおよその金額は把握できます。

実際、箕面市内でも「相続税がかかると思って心配していたけれど、計算してみたら申告不要だった」というケースや、逆に「大丈夫だと思っていたら、思った以上に税額が高くて驚いた」というケースもあります。

今日は箕面市にお住まいの皆さんに、実際の事例を交えながら、できるだけ分かりやすく相続税の計算方法をお教えします。この記事を読んでいただければ、「うちの場合はどうなのか」が見えてくるはずです。

まずは基本から：相続税って何？

相続税の基本的な仕組み

まず、相続税がどのような税金なのかを簡単に説明します。

相続税は、亡くなった方（被相続人）の財産を相続した際に、その財産の額に応じてかかる税金です。

基礎控除とは？

相続税には「基礎控除」という非課税枠があります。

これは、「この金額以下なら相続税はかかりません」という基準額のことです。

基礎控除の計算式： 3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数

具体例で見てみましょう

例1：相続人が配偶者と子供2人の場合
3,000万円 + 600万円 × 3人 = 4,800万円

例2：相続人が子供1人のみの場合
3,000万円 + 600万円 × 1人 = 3,600万円

例3：相続人が配偶者と子供1人の場合
3,000万円 + 600万円 × 2人 = 4,200万円

相続財産がこの基礎控除額以下であれば、相続税の申告も納税も不要です。逆に、基礎控除額を超える場合は、豊能税務署への申告が必要になります。

よくある質問

Q: 基礎控除額って、昔と変わったんですか？
A: はい、平成27年に大幅に引き下げられました。旧制度では「5,000万円 + 1,000万円 × 相続人数」だったんです。

Q: なぜ引き下げられたんでしょう？
A: 相続税の課税対象を広げる税制改正の一環でした。

池田税理士からのアドバイス：
基礎控除は平成27年に大幅に引き下げられました（旧制度では5,000万円 + 1,000万円 × 相続人数）。そのため、箕面市のような住宅地では、以前は申告不要だった方も申告が必要になるケースが増えています。

箕面市のリアルな相続パターン3選

実際に箕面市で起こりうる相続のパターンを3つご紹介します。個人情報に配慮し、一般的な事例として整理しています。

箕面市 不動産価格の目安（地域別）

地域	不動産価格の目安
箕面森町（新しい住宅地）	15〜20万円／㎡
桜井地区	40〜50万円／㎡
牧落駅周辺	50〜60万円／㎡
山間部	5〜10万円／㎡

パターン1：箕面の一般的なご家庭のケース

「牧落駅近くの戸建てにお住まいだった田中さん（仮名）のケース」

家族構成： 夫が死亡、相続人は妻と子供2人（計3人）

財産内容：

• 牧落駅徒歩10分の自宅（土地120㎡、建物築20年）：評価額 4,500万円
• 預貯金：1,200万円
• 生命保険金：500万円
• 借金：なし

さあ、計算してみましょう

ステップ1：財産の合計
4,500万円 + 1,200万円 + 500万円 = 6,200万円

ステップ2：生命保険の非課税枠を計算
500万円 × 3人 = 1,500万円（生命保険金500万円は全額非課税）

ステップ3：課税対象財産を計算
6,200万円 – 500万円 = 5,700万円

ステップ4：基礎控除を計算
3,000万円 + 600万円 × 3人 = 4,800万円

ステップ5：課税財産を計算
5,700万円 – 4,800万円 = 900万円

結果： 相続税の申告が必要。ただし、配偶者控除等の特例適用により、実際の税負担は軽減される可能性があります。

パターン2：箕面森町の新築戸建てのケース

「森町の新しい家にお住まいだった佐藤さん（仮名）のケース」

家族構成： 妻が死亡、相続人は夫と子供1人（計2人）

財産内容：

• 箕面森町の戸建て（土地150㎡、建物築5年）：評価額 7,200万円
• 預貯金：800万円
• 株式：300万円
• 借金：住宅ローン残高 1,500万円

計算してみましょう

ステップ1：財産の合計
7,200万円 + 800万円 + 300万円 = 8,300万円

ステップ2：債務控除
住宅ローン 1,500万円

ステップ3：正味財産
8,300万円 – 1,500万円 = 6,800万円

ステップ4：基礎控除
3,000万円 + 600万円 × 2人 = 4,200万円

ステップ5：課税財産
6,800万円 – 4,200万円 = 2,600万円

結果： 相続税の申告が必要で、ある程度の税負担が発生する見込み。

パターン3：桜井地区の古くからのお家のケース

「桜井地区で長く暮らされていた山田さん（仮名）のケース」

家族構成： 夫が死亡、相続人は妻のみ（1人）

財産内容：

• 桜井地区の古い家（土地180㎡、建物築40年）：評価額 3,200万円
• 預貯金：600万円
• 農地：200万円
• 借金：なし

計算してみましょう

ステップ1：財産の合計
3,200万円 + 600万円 + 200万円 = 4,000万円

ステップ2：基礎控除
3,000万円 + 600万円 × 1人 = 3,600万円

ステップ3：課税財産
4,000万円 – 3,600万円 = 400万円

結果： 相続税の申告が必要。ただし、配偶者控除（1億6,000万円または法定相続分まで非課税）により、実際の税負担はゼロになる可能性が高い。

地域による違いを理解しましょう

池田税理士からのアドバイス：
箕面市内でも地域により不動産の評価額は大きく異なります。北大阪急行延伸の影響で箕面萱野駅・箕面船場駅周辺の評価が上がっている一方、山間部では評価が横ばいまたは下落傾向にあります。正確な評価には専門的な知識が必要です。

池田税理士事務所の相続税シミュレーター活用法

「我が家の場合はどうなんだろう？」と気になる方は、池田税理士事務所が提供する相続税シミュレーターをぜひお試しください。

シミュレーターの特徴

特徴1：簡単入力

• 家族構成（配偶者、子の人数など）
• 財産額（現金・預金、不動産、その他）
• 借金・債務額

特徴2：瞬時に計算

• 基礎控除額の自動計算
• 課税財産額の算出
• 概算相続税額の表示

特徴3：2025年税制対応

• 最新の税率・控除額で計算
• 生命保険の非課税枠も考慮

実際の使い方のコツ

相続税シミュレーターを試してみる

シミュレーターを使用する際のコツをお教えします：

不動産の評価額について

目安の計算方法

• 固定資産税評価額（納税通知書記載）× 1.14程度が目安
• 箕面市内の路線価は国税庁のサイトで確認可能
• 詳細な評価は専門家にご相談を

預貯金について

含めるべきもの

• 死亡日時点の残高
• 複数の金融機関分を合計
• 定期預金・普通預金すべて含む

その他の財産

忘れがちなもの

• 株式は死亡日の時価
• 生命保険金は受取額
• 骨董品・宝石などの動産も含む

シミュレーター活用のQ&A

Q: シミュレーターの結果は正確ですか？
A: あくまで概算ですが、申告の要否判断には十分活用できます。

Q: 不動産の評価が分からない場合は？
A: 固定資産税評価額の1.1〜1.2倍程度で入力してみてください。

Q: 生命保険金はどう入力すればいいですか？
A: 受け取る金額をそのまま入力してください。非課税枠は自動計算されます。

池田税理士からのアドバイス：
シミュレーターはあくまで概算です。実際の申告では、小規模宅地等の特例や配偶者控除などの適用により、税額が大幅に変わることがあります。心配な方は専門家にご相談ください。

知っておきたい節税の基本

相続税には、適切に活用すれば大幅な節税効果が期待できる特例がいくつかあります。

小規模宅地等の特例

どんな特例？
被相続人が住んでいた土地や事業用の土地について、一定の条件を満たせば評価額を大幅に減額できる特例です。

減額率はどのくらい？

• 居住用宅地（330㎡まで）：80%減額
• 事業用宅地（400㎡まで）：80%減額
• 貸付事業用宅地（200㎡まで）：50%減額

箕面市での適用例

桜井地区の自宅のケース
土地200㎡、評価額4,000万円を配偶者が相続する場合
→ 4,000万円 × (1 – 80%) = 800万円に減額

適用条件（居住用の場合）

• 配偶者が取得する場合： 条件なし
• 同居の子が取得する場合： 申告期限まで居住・所有継続
• 別居の子が取得する場合： 一定の条件あり

配偶者の税額軽減

どんな特例？
配偶者が相続する財産については、1億6,000万円または配偶者の法定相続分のいずれか大きい金額まで相続税がかかりません。

箕面市での適用例

総財産8,000万円を配偶者が半分（4,000万円）相続する場合
→ 配偶者の相続税はゼロ

注意点

• 二次相続（配偶者の相続）で税負担が重くなる場合がある
• 長期的な視点での検討が必要

生前贈与の活用

年間110万円の非課税枠
毎年110万円まで贈与税がかからない「暦年贈与」を活用し、相続財産を減らす方法。

2024年の制度改正について
生前贈与加算期間が3年から7年に延長されましたが、年間110万円の非課税枠は維持されています。

箕面市での活用例

10年間にわたり毎年110万円ずつ贈与
→ 相続財産を1,100万円減額可能

池田税理士からのアドバイス：
特例の適用には複雑な条件があります。また、節税効果だけでなく、家族の状況や将来の相続も考慮した総合的な判断が重要です。箕面市の地域特性も踏まえたアドバイスをさせていただきます。

税理士に相談すべきタイミング

相続税について「自分で何とかできるのか」「専門家に頼むべきか」は、多くの方が悩むポイントです。

自分で対応できる可能性があるケース

以下の条件がすべて揃う場合

• 財産が基礎控除額を大幅に下回る
• 財産の大部分が現金・預金
• 相続人が少なく、関係が良好
• 特例の適用が不要

この場合の対応

• 相続税の申告は不要
• 遺産分割協議書の作成程度

専門家への相談をお勧めするケース

以下のいずれかに該当する場合

□ 財産が基礎控除額の近辺または超過
□ 箕面市内に不動産を所有
□ 相続人が3人以上
□ 小規模宅地等の特例を検討
□ 配偶者控除の適用を検討
□ 生前贈与の履歴がある
□ 二次相続も視野に入れたい

費用対効果を考えてみましょう

税理士報酬の一般的な目安

• 基本報酬：15～30万円程度
• 加算要素：財産額、土地の数、相続人数等に応じて

節税効果との比較

• 小規模宅地等の特例：数百万円～1,000万円以上の節税効果
• 配偶者控除の適用：数十万円～数百万円の節税効果
• 適切な財産評価：数十万円の節税効果

判断に迷った場合のQ&A

Q: 基礎控除額ギリギリの場合はどうすべき？
A: 特例の適用可能性もあるので、一度専門家に相談されることをお勧めします。

Q: 税理士報酬が心配です
A: 多くの場合、節税効果が報酬を上回ります。まずは見積もりを取ってみてください。

Q: どの税理士を選べばいいですか？
A: 相続税の経験豊富で、説明が分かりやすい税理士を選ぶことが大切です。

池田税理士からのアドバイス：
相続税は「申告してしまえば終わり」ではありません。税務調査のリスクや、将来の二次相続への影響も考慮する必要があります。迷われた場合は、まず無料相談で現状を整理することをお勧めします。

まとめ：まずは概算から始めましょう

相続税の計算は確かに複雑ですが、基本的な仕組みを理解すれば、おおよその見当はつけられます。

今日のポイント振り返り

ポイント1：基礎控除額の確認
3,000万円 + 600万円 × 相続人数

ポイント2：箕面市の地域特性
不動産評価は立地により大きく変動

ポイント3：特例の活用
小規模宅地等の特例や配偶者控除で大幅な節税も可能

ポイント4：専門家相談のタイミング
複雑なケースでは早めの相談が効果的

次のステップ

ステップ1：まずはシミュレーションを
池田税理士事務所の相続税シミュレーターで、あなたのケースの概算を確認してみてください。

相続税シミュレーターを試してみる

ステップ2：詳しい相談が必要なら
シミュレーション結果や、より詳細な計算について相談したい方は、お気軽にお声がけください。

池田税理士事務所の相続税サポート

私たちができること

• 分かりやすい説明： 計算過程を丁寧にご説明
• 箕面市の地域特性： 地元の不動産事情を熟知
• 節税対策の提案： 各種特例の適用可能性を検討
• 豊能税務署対応： 申告書作成から提出まで一括サポート

無料相談のご案内

相続税の計算や申告について、ご不明な点がありましたら、お気軽にご相談ください。

初回相談は無料です。

📞 お電話でのご相談 080-6162-1224（平日9:00～17:00）

✉ メールでのお問い合わせ 24時間受付中

池田税理士事務所では、箕面市の皆様の相続税に関する疑問や不安に、分かりやすくお答えします。「計算が複雑で分からない」「うちの場合はどうなるの？」といった疑問も、お気軽にお聞かせください。

この記事が箕面市で相続税についてお悩みの方のお役に立てれば幸いです。池田税理士事務所では、一人ひとりの状況に合わせた丁寧なサポートを心がけています。